20万円の売上が50万円になったプライベートネイルサロンの秘密

個人ネイルサロンの売上を20万円台から50万円へ|客単価・再来店・予約枠を見直した実例

ネイルサロン専門コンサルタントの門馬俊光です。

「ほかの個人ネイルサロンは、毎月どのくらい売り上げているのだろう」「月商20万円台のままでは、この先が不安」。そんな思いで、売上の平均を調べていませんか。

一方で、売上を増やしたくても、夜まで働いたり、休日を減らしたりすることは難しい。40代・50代になり、家族との時間や自分の体力を考えながら、サロンを続けたいと感じることもあると思います。

売上の平均だけで、あなたのサロンが順調かどうかは判断できません。営業日数、施術できる時間、客単価、経費が違えば、必要な売上も変わるからです。

この記事では、月商20万円台から50万円になったプライベートネイルサロンの事例と、自分のサロンに合う売上目標の考え方を紹介します。新規集客だけでなく、常連のお客さま、来店周期、予約枠まで分けて考えていきましょう。

個人ネイルサロンの売上平均を見る前に確認したいこと

この記事では、個人ネイルサロン全体の平均売上を示す統計は掲載していません。後ほど紹介する月商50万円は、一つのサロンの過去の実績であり、業界平均ではありません。

ほかのサロンと比較する際は、少なくとも「一人で営業しているか」「月に何日働いているか」「自宅かテナントか」「物販などを含む売上か」を揃える必要があります。

また、売上と手元に残るお金は別です。売上から材料費、家賃、広告費、決済手数料などの経費を差し引き、さらに税金などの支払いに備える必要もあります。月商だけが増えても、経費や働く時間が増えすぎれば、望んでいた暮らしに近づかないこともあります。

まずは「月にどのくらい売り上げたいか」と一緒に、「何日、何時までなら無理なく働けるか」を書き出してみてください。

月商20万円台から50万円になったプライベートサロンの事例

元の記事で紹介したのは、中国地方でマンションのプライベートサロンを経営していた、小学生のお子さんがいるネイリストさんです。以下は2016〜2018年の月報に基づく過去の事例です。

個人ネイルサロンの2016〜2018年の月報。2018年7月559546円、8月501627円の総売上を記録

月報の総売上は、2016年11月が242,328円、2018年7月が559,546円、8月が501,627円でした。2018年7月・8月は、続けて月商50万円を超えています。

この月報にはハンド、フット、店販売上の欄があります。ここでは「総売上」の金額を紹介しています。また、総客数とハンド・フットの客数は単純に足し合わせず、月報のそれぞれの欄に沿って読み取ります。

当時取り組んだ柱は、客単価、再来客、時間管理、新規集客の四つでした。同じ結果をすべてのサロンで再現できるという意味ではありませんが、自分のサロンを見直す手がかりになります。

1.客単価:常連のお客さまが選びたくなる提案を整える

月報の平均技術客単価は、2016年11月が約5,910円、2018年7月が約8,228円、8月が約8,500円でした。元の記事では、おすすめのデザインやメニューを用意し、お客さまに提案してきたことを紹介しています。

元の記事で紹介したデザイン提案の資料

単価を上げたいからといって、デザインチップを大量に増やす必要はありません。よく来てくださるお客さまの好み、仕事上の制約、避けたい色やデザインを思い浮かべ、選びやすい提案を用意します。

たとえば、「いつもの雰囲気を残しながら、今回はこのデザインも選べます。料金は○円、所要時間は○分です」と、内容・料金・時間を一緒に伝えます。高いメニューを選んでもらうことだけを目的にせず、納得して選べることを大切にしてください。

新しいサンプルを作る前に、今あるサンプルの中で提案に使えるものを探す。選ばれていないメニューや、作り続けているだけのサンプルを整理する。やらないことを決めるのも、働く時間を守る方法です。

2.再来客:来店周期と失客を分けて考える

このサロンの月報では、再来客数は2016年11月が37、2018年7月が64と記録されています。元の記事では、接客を見直し、来てくださっているお客さまをより深く理解することに取り組んだと紹介しています。

元の記事に掲載した再来客の見直しに関する資料

「最近、常連のお客さまが減った」と感じても、通うのをやめた方ばかりとは限りません。来店は続いているものの、間隔が空いている場合もあります。

  • 新規のお客さまが、2回目の来店につながっているか。
  • 常連のお客さまの来店間隔が、以前より長くなっていないか。
  • 普段の来店周期を過ぎても来店がない方がいるか。
  • 希望日時が合わず、予約を受けられていない方がいるか。

この四つを分けると、必要な対応が見えてきます。来店間隔が長くなった方には、生活や希望の変化を伺う。予約が取れなかった方には、希望する曜日や時間帯を確認する。同じ「客数の減少」でも、対応は変わります。

失客の判断も一律の日数で決めず、その方の普段の周期や季節的な利用を踏まえます。売上のために無理に来店を早めるのではなく、お客さまに合う案内を考えましょう。

連絡の内容に迷う場合は、LINE公式アカウントの配信例と再来店の工夫も参考にしてください。

3.予約枠:月商50万円に必要な来店回数と時間を計算する

施術売上を考える基本は、「実際の来店回数×1回来店あたりの平均売上」です。同じ方が月に2回来店した場合は2回と数えます。物販などを別に管理する場合は、この計算にも混ぜずに整理します。

  • 平均6,000円なら、月84回の来店で504,000円。
  • 平均8,000円なら、月63回の来店で504,000円。
  • 平均10,000円なら、月50回の来店で500,000円。

これは目標を考えるための試算で、客単価を上げれば必ずこの回数の予約が入るという意味ではありません。

「1日3枠なら大丈夫」と決める前に

月21日、1日3枠なら、予約枠は63枠です。平均8,000円で月商50万円を超えるには、63枠すべてで実際に来店していただく必要があります。キャンセルや希望日時の偏りがあると、届かなくなります。

また、10時〜17時の7時間に、2時間30分の施術を3件入れると7時間30分かかり、営業時間を超えます。2時間の枠を4件入れる場合も8時間必要で、9時〜17時では休憩や枠外の作業時間を確保できません。

施術だけでなく、会計、片付け、消毒、準備、休憩を含めて予約枠を組みましょう。技術の質や衛生管理を犠牲にして、全メニューを一律2時間にする必要はありません。

たとえば63枠のうち、実際の来店が54回、平均売上が8,000円なら432,000円です。同じ54回で50万円を目指すには、平均約9,260円が必要になります。これは空き枠を含めた試算の一例で、おすすめの価格を一律に示すものではありません。

過去の予約状況と、今の自分の働き方を分ける

元の記事では、2018年12月分について、11月前半の時点で約70名の予約が入っていたと紹介しました。以下は当時の予約状況の資料です。予約数は、最終的な来店数や確定売上とは区別して考えます。

元の記事に掲載した2018年12月の予約状況の資料

当時の事例には朝の時間を活用する工夫もありましたが、早朝営業がすべての方に合うわけではありません。家族の予定、通勤、体力に合わせて、先に守りたい時間を決めてください。

元の記事で紹介したサロン事例の写真

キャンセルが出たときは、その枠が埋まったかも記録します。連絡を希望する方に空き枠を案内する方法もありますが、直前の値引きで埋め続ける前に、どの曜日・時間帯で空きやすいかを確認しましょう。具体的な文面は、空いている予約を埋めるためのLINE・メールの案内例にまとめています。

4.新規集客:地域のお客さまにサロンの存在を伝える

この事例のサロンはマンションの1階路面にあり、近くにショッピングセンターがある立地でした。元の記事では、看板を出した後、新規客が月平均5名以上になったと紹介しています。看板だけの効果を切り分けた検証ではなく、当時の事例として捉えてください。

元の記事に掲載したサロンの看板の事例

自宅の一室やマンションの上階では、同じ方法が使えるとは限りません。今の立地と、実際に来てほしいお客さまに合わせて、サロンの存在、メニュー、料金、予約方法が伝わっているかを見直します。

新規客が足りないのか、新規客は来ているけれど再来店につながっていないのかを分けてから、集客の手段を選びましょう。サロン全体の整理には、集客・リピート・売上を見直す6つの視点もお役立てください。

あなたのサロンでは、何から変えるとよいか

同じ月商20万円台でも、開業して間もない方と、長く通うお客さまがいる方では、確認したいことが違います。数字を見たうえで、「今の仕事量をどう感じているか」「収入や休日をどうしたいか」も考えてみてください。年齢だけで働く時間を減らすと決める必要はありません。

まずは直近1か月について、新規と既存それぞれの来店回数、平均売上、予約枠数、キャンセル数を書き出します。来店周期やしばらく来ていない方は、過去の履歴と比べて確認します。

  • 空き枠が多いなら、新規集客と再来店のどちらに課題があるかを分ける。
  • ほぼ満席なのに売上が足りないなら、メニュー・単価・所要時間を見直す。
  • 常連客はいるのに月の客数が減ったなら、来店周期と予約の取りやすさを確認する。
  • 売上は増えても疲れが残るなら、増やす仕事だけでなく、減らす作業を決める。

一度にすべてを変える必要はありません。今できていることを確かめ、今月取り組むことを一つか二つに絞り、実践した後の予約やお客さまの反応を振り返ってください。

月商50万円は、全員が目指すべき数字ではありません。まず30万円を安定させたい方は、自宅ネイルサロンで月商30万円を目指す考え方をご覧ください。さらに高い目標を考える場合は、月商100万円と客単価・客数・働く時間の関係も参考になります。

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ネイルサロン専門コンサルタントの門馬俊光が、今のサロンの状況と、これからどのように働いていきたいかを伺います。売上、客単価、再来店、来店周期、予約枠の状況を確認し、接客やメニュー提案で困っていることも伺います。そのうえで、今の生活と希望する働き方に合わせて、何から見直すかを整理します。

基本はZoomを使ったオンライン相談です。ご希望により電話での無料相談も承ります。その他の方法をご希望の場合も、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人:門馬俊光/ネイルサロン専門コンサルタント
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